スポーツのコーチの仕事・役割・やりがい【プロコーチが解説】

コーチング

jibunです!

今回はスポーツのコーチについて解説致します!

「コーチは人に指導する側なので、指導してもらえることがほぼない」

そんなあたなに今回の記事は非常におススメです!

私はこのような経歴です!
  • 元プロ選手
  • 現在は大学生トップアスリートチームのヘッドコーチ
  • プロコーチとしてフルタイムで指導
  • 指導は4年目(同一チームとしては3年目)
  • 学生コーチや学生トレーナーも指導
  • 中高生への指導もしている
  • 海外ボランティアで普及育成も行う
このような方々へ…!
  • コーチをしているけど、考え方合ってるのかな?と不安な方
  • コーチのやり方教わってないけど…大丈夫かな?という方
  • これからコーチ目指したいけど、どうしたら良いのかわからない方

そんな皆様に私がコーチのについてプロコーチの視点で解説してきます!

ご自身の振り返りや、モチベーションにつながればと思います!

※ここではコーチや指導に関わる方などを一括りで「コーチ」と表記致します。ご了承ください

コーチの仕事

コーチの仕事について解説します。

プロのコーチの仕事とは何で、どのような1日を過ごしているのでしょうか。

またアマチュアのコーチと何が違うのでしょうか?!

プロコーチのお給料

まず気になりますよね?

私は現在、プロのコーチとして生計を立てています。

プロのコーチとしての仕事はシンプルで、「技術指導」です。

雇い主であるチームは、私の「技術指導」に対して対価を支払っています。

また、競技大会の結果という意味で「勝利給・成果給」もあります。結果に応じてインセンティブが発生する仕組みです。

基本給的なコーチ指導料+インセンティブがプロコーチの給料ということになります!

中にはボランティアやアルバイト、お小遣い程度にしかもらえない、などあります。

「スポーツ コーチ 給料」で調べると平均400万円くらいと出てきます。(調査の仕方が謎…)

1000万円とはいきませんが、ありがたいことに私は平均とされるよりは報酬を頂いております。

プロコーチの1日

私の場合は高校生と大学生に指導しています。

  • 15:30~17:30高校生
  • 18:00~20:00大学生

とおおよそこんな感じです。(準備も含む)

指導時間だけでいうと2時間ずつ程度になります。

プロのコーチという話をするとだいたい言われるのが、

「それ以外の時間なにしてるの?」と本当によく聞かれます…練習を2時間しかしていないので、どうやら遊んでると思われてるのかも…(笑)

もちろん、指導するにはそれなりに準備が必要になります!

プロコーチの1日(私の場合)
  • 起床6:00~9:00→読書や最近はブログなど自己投資的な勉強(趣味)
  • 9:00~12:00→自分自身のトレーニング、自チームの試合・練習映像の確認
  • 昼食休憩後後~15:00→プランのチェック+当日メニューの確認、プロの試合映像勉強
  • 15:30~20:30→高校生と大学生に指導
  • 21:30帰宅→仕事的なことはせず就寝

こんな感じです!意外と忙しい…!

プロとアマチュアのコーチ

違いは明確です!

  1. 報酬とリスク(解雇になれば当然無職になります)
  2. 指導する時間(毎日,週末だけなど)、
  3. 指導の準備時間
  4. 求められる成果

ここらへんではないでしょうか。

ここで重要なポイントは、あくまでコーチ目線である、ということです。

選手にはそんなことは全く関係のない話です!(実は重要なポイント)

つまりコーチはコーチ。どちらも選手の競技人生に最も大きな影響を与えるという意味で違いはありません。

コーチの役割

コーチの役割を知る上で、知っておくべき重要ワードがあります!

それは「プレイヤーセンタード」です!

コーチ系の研修では必ず出てくるくらい、非常に重要な考え方になります!

「コーチはプレイヤーのために存在するのであって、コーチのためにプレイヤーがいるのではない」

という当たり前だし、理解しているんだけど、現場で意外とうまくできていないことだったりします!

それを踏まえ、コーチの役割について考えましょう!

コーチの役割①:技術指導

最も大事な役割です。コーチの目的でもあります。

それは「競技技術を向上させること」です。

選手が試合本番で最高のパフォーマンスができるように準備することです。

そのためにシーズンの計画を立て、練習を作成します。

計画は常に柔軟に扱い、あくまで選手のとって最善を選択できるようにします。

必要以上の声出し、罰走、長い練習、厳しい声かけ…それで本当に技術向上しますか…?

私も含め、改めて全てのコーチが振り返るべきことだなと思います。

コーチの役割②:サポート

教師は教える、コーチは導く、的なこと聞いたことありますか?

正確には「ティーチング(教える)・コーチング(導く)」です。

どちらも正しく、これらはあくまで指導の手法のうちの一つです。

コーチの役割はこの手法を使い分けて、目標を達成するサポートをします。

あくまで選手が主役でコーチはサポート役です。

サポートの手法がたくさんあれば、より多くの人に対応できるコーチになるでしょう。

コーチの役割③:選択肢(オプション)を示す

コーチの重要な役割は「選択肢(オプション)を示すこと」です。

さらに言うと、「選択肢(オプション)を使用可能な状態にする」ことです!

選手の持っているスキルや動きは、オプションの1つに過ぎません。

上手くいかない時や、さらに向上していく際には他の選択肢(オプション)が必要になります。

コーチの力量としてはどれだけ柔軟な発想を持つことができ、それを実現できる練習を実行できるか!

練習でやったことしか試合には出せません!

できなかったら間違いなくコーチの責任です!

コーチの役割④:現状分析と未来予測

「近くのものを遠くに見せ、遠いものを近くに見せる」

はコーチが知っておくべき言葉の一つです。

いまやっている練習は、将来的にどのような場面で必要となるのか。

将来的なビジョンがあってこその、その日の練習メニューになります。

また、現実を直視し、正確に分析することが大事です。

「現在の立ち位置」と、「将来たどり着いておくべき位置」を正確に見極めること。

そこで初めて、「進むべき道=やるべき練習」が決まります。

無限にある練習メニューの中で、なぜその練習を選択したのか、を正確に伝える必要があります。

コーチの役割⑤:練習メニュー作成実行、場の設定

練習メニューといっても、その種類は無限で、やり方も様々です。

基礎練習から始まり、応用的な練習、試合形式など…。

競技を楽しく、充実感をもって取り組んでもらうためには、コーチの工夫と気遣いが最も重要です!

それを踏まえた上で練習メニューを作成する際は「良質な場を設定できてるか」がポイントになります。

ちなみに「良質な場を設定」できると、選手は自分自身で考え、攻略し、ある意味勝手に上達していきます。

理想は「進研ゼミでやったところだ!」とテスト中に気付けるようになる感覚です。

コーチのやりがい

コーチには報酬をもらえる・もらえないに関わらず、相当なやりがいがあるのは間違いありませんよ!

指導は奥深いし、面白い。このやりがいはぜひ多くの方に味わって頂きたいところです!

やりがいだけで言えば、もしかしたらコーチは最強かもしれません。

コーチは選手たちの「成長」の瞬間に多く出会えます!

やりがい①:取り組む姿に感動

選手は皆素直です。一生懸命に取り組みます。

練習中や試合中に訪れる困難に対して、真摯に取り組む姿はもはや美しいと言えます。

そうような場面に遭遇した時、見ている側が心動かされます!

私ごとで恐縮ですが、うちのチームは本当に一生懸命取り組みます。

練習見るだけで誰かを感動させる力を持っている気がしています!

「これで上達しなければ完全に私のせいだ…」と日々刺激を受けております!

やりがい②:レベルアップ

普段の練習の中、試合中に関わらず、「レベルアップする瞬間」に出会えることがあります!

練習の効果が一気に出る瞬間です。初めて経験した時は本当に驚きました。

コーチとしてはかなりの快感で、レベルアップの音が聞こえてくる感覚になります!

もちろん、毎回わかりやすく起きるわけではありませんが、

たまに、急に向上していく感覚に出会えます!

「あれ…一気にレベルが上がったぞ…うおーー!」って感想になります(笑)

このためにやってると言っても過言ではない…!めちゃ気持ち良いです。

やりがい③:変わろうとする瞬間

選手は日々葛藤しています。

毎日不調や好調を繰り返しながら、練習に参加しています。

その中で、「自分の殻を破ったり、一歩を踏み出そうとする瞬間」に出会えます。

今まで、自分から話すのが苦手だった選手が発信していたり、

よく発信する側の選手が聴く側に徹したり…。

何かを変えようと瞬間はまさに成長の瞬間といえます!

それを温かく見守り、アシストやフォローをしていきます。

やりがい④:目標達成とさらなる課題発見

目標達成=試合での勝利かもしれません。

やっぱり試合に勝てた時は嬉しいもんです!

コーチとしては「共に喜ぶこと」は素直に大切です!

それと同時に、「次はここを良くしよう!」とすぐに次の課題とアイディアが出てきます!

この瞬間はとてもわくわくします。「これは…もっとよくなる…!」と思えます。

なんなら、「こういう練習を設定したら、良くなるんじゃ…」とすぐ考えたくなります。

完璧なプレーも指導も存在しないので、常に「次」に目を向けていきます。

そして「次」を見られるのはとても幸せなことです。

トーナメントで敗退してしまうと、「次」がないですから…。

コーチとして不安を抱えている皆さんへ

コーチは常に「この指導あっているのかな」と考えることが多いです。

私も基本的には一人で指導しているので、毎日不安です。

指導には正解もなく、わかるのは試合の点数くらいです。

何をもって成功なのか、失敗なのかもわかりません。

「そもそもコーチのやり方なんて教わってないし…」

「自分で勉強するにしても何をどのようにしたら良いのか…」

そんな不安を抱えている皆さんの手助けができればと思います。

今後もコーチについては発信をしていきたいと思います。

共に楽しみましょう!!

それでは良いコーチライフを!

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