なぜ怒鳴るの?怒鳴るコーチとその対策3選【現役プロコーチが解説】

コーチング

jibunです。

昨今、部活動やスポーツ指導の現場において、

「暴言・パワハラ・体罰」など、様々な悲しいニュースが目立ちます。

現在、コーチとして頑張っている皆さん、これからコーチや指導者を目指す皆さんにとっても

これは非常に悲しいニュースです。しかし、コーチは常に学び続けなくてはなりません。

自分自身、そして自分の周囲で「怒鳴るコーチ」いませんか?

「怒鳴るコーチング」は現在では全く必要とされていません。

しかし、それでもそういうコーチは後を絶えません。

そこで今回は【なぜ怒鳴るの?怒鳴るコーチとそうならないための対策3選】について考えていきます。

そして、選手へのアプローチを見直すきっかけにしましょう!

今回の記事を読み、実践できると、
  • つい怒鳴ってしまう…→練習中に怒鳴ったり怒ることがなくなります。
  • 自身の声掛け→より効果的になります!
  • コーチも選手も楽しく上達できます!
jibun
jibun

私のプロフィールです。

  • 元プロ選手
  • 現在、中高大学生の部活・体育会アスリートを指導するプロコーチ
  • 「誰でも練習に参加すれば上手くなる」をモットーに指導

「怒鳴る」はスポーツの指導でなぜ起きてしまう?

コーチの皆さんはきっとこのように思っているでしょう。

それもう暴言じゃないですか…?
  • プレイヤーのために叱っている
  • 何度言っても改善されない
  • そもそも怒鳴っているつもりがない

これだけを見ると言い分自体は正しいように思えます。

しかし、プレイヤーや周囲の人にとっては暴言と捉えられます。

それでは、なぜこのようなことが起きてしまうのかを考えていきましょう!

怒鳴る原因①:完璧を目指し、ミスに厳しい

1つ目は「完璧を目指し、ミスに厳しい」です。

指導者は「ミスから負けに繋がる」という経験をたくさんしています。

ミスや間違い、エラーは誰でもするものです。

プレイヤーに結果を出して欲しいと願うばかり、

指導する立場になるとこの簡単なことを見失いがちです。

その結果、ミスにばかり目が行き、反射的に声を出してしまいます。

怒鳴る原因②:必要以上に声が大きい

2つ目はシンプルに「声が大きい」です。

スポーツの現場では、ある程度大きな声で話さないと聞こえない状況もあります。

いちいち選手を自分の近くに集めて話すのも効率が悪いです。

その理由から、手っ取り早く指示をするために大声を出します。

しかし、声の大きさは時に、それだけで暴言だと捉えられます。

どれだけコーチが「そんなつもりがない」としても、

プレイヤーの置かれた状況や、メンタル状態、コーチとの関係性から

威圧的に感じてしまいます。

怒鳴る原因③:コーチ本位である

3つ目は「コーチ本位」であることです。

選手は自身が楽しくプレーするために存在するのであって、コーチのために存在していません。

そして、コーチは選手の上達を助けるために存在します。

あくまで主語は「選手」です。

コーチが怒鳴る原因はコーチ自身のストレス解消の側面が大きいです。

ハッキリ言うと、「なぜできないんだ!」と思う時は、コーチの練習メニューのせいです。

決して選手のせいではありません。

怒鳴る原因④:厳しさの勘違い

4つ目は「厳しさの勘違い」です。

「勝つには厳しさが必要」と考えるチームは少なくありません。

「勝ちたい」というプレイヤー自体も周囲に「厳しさ」を求めることがあります。

プレイヤーが厳しさを求めると、コーチもそれに同乗し、厳しく指導していしまいます。

しかし、「厳しさ=怒鳴る」ではありません。

この勘違いが、「怒鳴るコーチ」や暴言を生みます。

怒鳴らないためには?

ここまで「怒鳴る原因」について考えてきました。

怒鳴る原因には

  • 完璧を求め、ミスに厳しい
  • 必要以上に声が大きい
  • コーチ本位
  • 厳しさの勘違い

などがありました。

それでは、どのようにすれば「怒鳴るコーチから脱却できるか」

こちらについて対策を3つご提案します。

①自分も一緒にプレーに参加する

一番のおすすめです!

全ての指導者にやってほしいです!

「一緒にプレーに参加する」=「コーチ自身もミスをする環境に強制的に身を置くこと」

になります!

プレイヤー目線となり、コーチも選手と共にミスを経験することで、

「なぜミスが起きるのか、もっとこうしたら良さそう…など」

新しい発見もできます!

ぜひコーチもミスをして、選手に「ごめん!」といいましょう!

プレイヤーとの距離感が一気に近くなります!

②ミスの分析と感謝

2つ目は「ミスの分析と感謝」です!

練習メニューを作成するにあたって、ミスは最高の材料になります!

ミスを見つけた際に重要になるのは、

「ミスを正確に分析すること」

になります!

「なぜ、ミスが起きたのか」「何のミスなのか」

などを詳細に分析をすることで、次回以降の練習にも繋がります。

その分析には、「プレイヤーにインタビューする(聞く)」のが超重要になります。

どれだけ良いデータが取れるかは、その質問力・分析力に依存します!

大声で怒鳴ると超重要なデータを逃すことになります…!

この習慣が身につくと。ミスのたびに「…よっしゃ!」と心の中で思えるようになります!

③厳しさの理解

3つ目は「厳しさの理解」です。

スポーツをするにあたって、「厳しさ」は必要でしょうか。

そもそも「厳しい雰囲気」とはなんでしょうか。

これについてコーチ自身が深く考える必要があります。

ミスに対して「怒鳴る、怒る、許さない」などは正直不要だと考えます。

その雰囲気で思うように体が動くでしょうか。ほとんどが萎縮してしまうのでは…。

良いパフォーマンスに「リラックス」は欠かせません。

私自身は「厳しさ」については色々な思いがあります。

ぜひ皆さんも考えてはいかがでしょうか。

まとめ

「怒鳴る」はコーチのストレス解消。

良いプレーをして欲しいなら違う方法を探そう。

ミスに感謝。

自分もプレーしよう。

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